「大坂夏の陣」から下ること3年。
徳川家康が75歳で死去し、
シェイクスピアが52歳で没した翌年の
元和3年(1617年)。
京都寺町に一軒の京菓子処が開業しました。
屋号は「亀屋冶兵衛」。
この年53歳のガリレオが望遠鏡で見ていた星々は、
いまも変わらず輝き続け、
「亀屋冶兵衛」も同じように、
のちに「亀屋清永」と改称し、
いまも小さな光を放ち続けています。
「亀屋清永」は今年、
「亀屋冶兵衛」創業から数えて満400歳。
花は移ろい、人は去り、幾星霜を経ようとも、
私たちは、先人から受け継いだこの小さな光を大切に守り、
京菓子の喜びをつくり続けてまいります。
1853年(嘉永6年)、浦賀にペリーの黒船が来航し、
以降、日本の西洋化は一気に進んでいきました。
奇しくも同じ年、有名な画家がオランダでこの世に生を受けました。
フィンセント・ウィレム・ファン・ゴッホ。
ゴッホが、浮世絵の手法を学び、数々の名作を生み出したことはよく知られています。
和の文化と洋の文化の幸福な融合。
それは、未知の世界を、自由な発想で翔けた先人たちの賜物です。
そんな先人たちの冒険や勇気に敬意を表して、
和の伝統に洋のテイストを取り入れた、
亀屋清永400歳記念のお菓子を創作しました。
ゴッホが、浮世絵の独特の遠近法を応用した作品に、アルル時代に描かれた果樹園シリーズがあります。花咲く果樹や芽吹く木々が、豊かな色彩で生き生きと描かれたそれらの作品にインスピレーションを得て、「あんず」と「いちじく」のドライフルーツを入れたひと口サイズの羊羹を作りました。フランスの美しい果樹園に想いを馳せた、和魂洋才の新しい味わいです。
「翔(SHOU)・あんず」のパッケージには、ゴッホの果樹園シリーズのひとつ「花咲くあんずの木々(Apricot Trees in Bloom)」を、「翔(SHOU)・いちじく」のパッケージには、ゴッホと同時代に活躍したフランスの画家、フェルディナンド・プィゴドウの「ケルヴォードのいちじくの木(Fig Tree at Kervaudu)」をデザインしました。
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